Youtuber(はじめしゃちょー)を使ったカターレ富山の集客効果
お久しぶりです!昨年の9月にブログの一時休止宣言をしてから早いもので約6ヶ月、2月に入り大学の全過程を終えたので今の時期にようやく時間の余裕ができました!そういったわけで今回ブログを久しぶりに更新しようかなと思っています。
さて、久しぶりの更新ということで題材を何にしようかなと考えていたのですが、実は前々から決めていた題材があったんですね。それが今回のタイトルにもなっている「Youtuberを使った集客効果」。これを今回どうしても書きたかったわけで、この「Youtuber」が試合の集客にどれほど寄与していたのかを自分なりに検証していきたいと思っています。
まず始めに、「Youtuber」という言葉を知らない方のために一応説明しておきますが、Youtuberというのは大手動画サイト「Youtube」内で独自に制作した動画をアップロード(公開)し、動画再生によって得られる広告収入を主な収入源として生活している人たちのことを一般的に指しています。簡単に言えば、テレビなどで見られるバラエティ番組みたいなものを自分たちで作っている感じの人たちです。
そのYoutuberが数年前から注目をされていましてね、今や芸能人以上に稼ぐほどの地位を築いている人も存在しているなど、社会的にも最近は認められつつある職業になってきています。こうした地位を確立しているYoutuberを利用する企業も増えてきていて、芸能人にCMをオファーするのと同じようにYoutuberに宣伝をオファーするのも今や普通のこと。そして今回、Jリーグにも遂にその流れがやってきました。それが、
「カターレ富山(J3リーグ)が超人気Youtuber はじめしゃちょーを試合イベントで起用!」
このニュースが流れた時、始めに感じたのはカターレ富山のマーケティングが上手いということ。
この「はじめしゃちょー」というYoutuberは、日本国内のYoutuberの中でチャンネル登録者数が最も多く(1つのチャンネルでの比較)、そのチャンネル登録者数はなんと477万人!!つまり、動画をアップロードするたびに477万人へ投稿の通知が行われ、その動画が視聴されるという・・・えげつない数字ですよね。登録者の全員が動画を視聴しないにしても確実に100万人=100万回再生はされます。
こうなると気になりますよね?そんな日本で最も活躍しているYoutuberを起用したその集客効果、僕も気になりますよ。
このYoutuberイベントは10月16日のFC東京U-23との試合に行うと、9月中旬に公式でアナウンスがありました。さっそく当日の観客者数ですが、「5081人」となっています。この数字がいまいち掴めないと思いますので、まず試合前後の観客者数を見てください。
日付 | 対戦相手 | 観客者数 | 備考 |
09月11日 | 藤枝MYFC | 3045人 | |
09月25日 | 大分トリニータ | 4760人 | |
10月16日 | FC東京U-23 | 5081人 | イベント当日 |
11月06日 | FC琉球 | 2691人 | |
11月20日 | SC相模原 | 3354人 | ホーム最終節 |
こう見ると、イベントの前に行われた9月25日の大分トリニータとの試合に比べて大きく観客者数が増えている気はしないですよね?なーんだ、トップYoutuberでも300人ぐらいしか増やせないのか、って思う方もいると思いますが、しっかり解剖していきましょう。
この9月25日に行われた大分トリニータ戦ですが、この大分トリニータはこの時 2位 のチームでして、4位だったカターレ富山との一戦は普段よりも注目が集まる試合なので観客が多く増えることは最初から見込まれていました。2016年シーズンのカターレ富山は5月まで4000人を超える観客者数でしたが、この大分トリニータ戦までは3000人前後に沈んでいますよね。そこで はじめしゃちょーのイベントアナウンスがあったことと、大分トリニータという対戦相手が重なった結果増えたかと思われます。
当日行われた試合ですが、通常だと失礼ながらFC東京U-23との試合にこれほど人が集まることはありません。このとき、昇格に向けて重要な試合であることは確かなのですが、本来の観客者数を想定すると大分トリニータ戦前後の3000人ほどではないでしょうか。観客者数2691人だったFC琉球戦も自力昇格に繋げる同じように重要な試合でしたが、集客が悩ましかったことも参考にしています。そこを考慮して、はじめしゃちょーがどれほど集客させたのかを考えると・・・
「はじめしゃちょーの集客効果=+2000人」
この数字の大きさはJ3リーグに属しているクラブのファンなら分かりますよね。かなり大きい数字です。Jリーグでは他にも芸能人をイベントで起用することは多く見られますので、そこと比較してみても遜色ないかも。にしても、すごい。けれども・・・
その試合以降の集客はなぜ伸びなかったのでしょうか?
気になりますよね?その理由は明確です。
動画の投稿日が11月23日ですから!!!
これが一番の痛手でしょう。477万人というチャンネル登録者の目に触れたのは、シーズン終了後なんですから・・・。
この動画自体は2日間で150万回再生されて、現在は386万回再生で流石!なんですけど、時期が悪い!本当に悪い!動画を見て、行きたいと思っても、試合がないので熱は冷めます。とりあえず僕が言いたいとことは
Youtuberを起用するのはシーズンの序盤が望ましい
と、ここまでがカターレ富山とはじめしゃちょーの事例からおおよその集客効果を考えたのですが、ここからが本編です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「FC琉球 ✕ Youtuber」をやりましょう!!
いやー、これが言いたかった。ただの願望ではありません、メリットは大きいですよ。
さきほどのカターレ富山がはじめしゃちょーとコラボできた最大の理由は、はじめしゃちょーの出身地が富山県だということ。ここが重要です。
FC琉球、沖縄県でこのYoutuberとのコラボを考えた際に一番適している人は・・・
「ハイサイ探偵団」
ハイサイ探偵団とは沖縄県内を中心に活動しているYoutuberで、沖縄県のYoutuberの中で最もチャンネル登録者数が多いところです。
その登録者数は25万9000人。 はじめしゃちょーと比べるのは趣旨に反しますので控えますが、25万人でもYoutuberでは成功の部類に入ります。仮にFC琉球とのコラボ動画を投稿した場合、県内外問わず25万人に宣伝できるんですよ。かなり大きい。テレビ・ラジオCM、新聞広告などの今やってる手法の何倍も効果は期待できます。
基本的にハイサイ探偵団問わずYoutubeを支えている視聴者層は「学生」と言われています。この学生に対してアプローチができるのも、今後の顧客層を見据える上でもありがたいのでは。メリットを挙げるとキリがないので控えますが、本当に検討の余地はあると思います。
一つ注意点として、Youtuberを軽視しないでください。芸能人や歌手ではない世間的には一般人ですが、立場上は立派な地位です。正直琉球よりも集客力の現状は上です。この辺りをしっかりとしていただきたい。もちろん金額的なものも発生しますし、そこがどれほどなのかは僕にも分かりませんし、25万人という数字は安くはないでしょう。
このハイサイ探偵団を狙うのは何もFC琉球だけではありません、県内には他にも2つのプロスポーツチームがあります。琉球ゴールデンキングスはこういう匂いをすぐに嗅ぎつけますよ。琉球コラソンがかっさらう可能性もありますし。シーズン前の琉球が最もタイミングとしては有利です。他はシーズン中なので。なんなら、3チームが手を取り合ってやってもいいんですよ。
企画の投げ売りみたいなもので困ると思いますが、相互にメリットがあるような斬新な企画が生み出されることを期待しています。