【第4節】FC琉球 0-1 グルージャ盛岡 【Report】

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3月の集大成。県総合陸上競技場のスタジアム改修があるため、県総での最後の試合となりました。試合は残念ながらグルージャ盛岡に、0-1の敗戦を喫しています。この日の沖縄は風が吹いており、試合にも影響を及ぼすであろうと言われましたので、そのことも踏まえてご覧ください。

【前半】
ryukyuu.png前半の琉球は風下に位置しており、グルージャ盛岡の引いたディフェンス(リトリート)にどう対処するのか気になるところでしたね。盛岡は情報どおり、自陣に選手が全員下がり、ブロックを形成する守備をとっておりました。琉球はそのブロックをグラウンダーのパスをピッチ全体を使い繋ぎ、盛岡を揺さぶります。しかし、盛岡は集中力を欠くことがなかったため、琉球も攻めあぐねるシーンが多かった。それでも琉球の狙いとしては風下の影響を懸念してか、ロングボールなどの相手ボールに渡りやすい攻め方を控えるなど、全体的に無理をしない攻め方で前半を終えることになりました。

emb-morioka.pngグルージャ盛岡は風上に立つも、積極的に攻め立てるようなことはなかったです。盛岡の狙いは、堅い守備ブロックを形成し、奪ったらワイドに展開するカウンターをしようとする意思を感じられました。琉球を多少は警戒していたのでしょうか、前半は守備の強固さが見張るチームでしたね。琉球のパスワークに、余裕を持って対処できるようになると、次の要求はボールを奪うことに重点を置いてました。左サイドから攻める琉球に対し、サイドから中へ預ける瞬間を狙って、ボール保持者に数人でプレッシングをかけるシーンが見られます。盛岡も後半に狙いがあるような感じで、互いに無理をせずに前半をスコアレスで終えました。

【後半】
ryukyuu.png後半に入り風上に立った琉球は、前半であまり見られなかったロングボールを織り交ぜるシーンも増えました。しかし、思ったより収まらず、逆に雑なサッカーとして見られてしまう奪われ方が立ち上がりから多かったですね。その噛み合わない攻撃にメスをいれるべく、藤澤に代えて中山を投入し、攻撃の方向性を明確にしたような気がします。二人の180cmFWに当てながら、周りが連動して攻める方法で試合は進みます。そして富所に代え、友利を投入し、盛岡ディフェンスをかき回す仕事を与えられました。それでもゴールが遠く、水野に代え松田を投入し素早いパスワークを意識したかったのでしょうね。しかし、その直後に盛岡へPKを与えてしまい失点を喫します。追いつきたい琉球は屋宮を一列上げて、上田をSBにする交代策をしましたが、ここで最大の痛手が。青木の退場です。これで琉球の攻めに物足りなさが残り終戦

emb-morioka.png後半の立ち上がりは盛岡が琉球のパスをシャットアウトし、攻めるシーンが見られました。琉球が中山を投入した辺りから、守備ブロックに切り替え、カウンターは前線の数人で行う形になっています。 そして61分にFW佐藤、78分にFW土井とMF富井など攻撃的な選手を次々に投入してきました。それが功を奏してか、琉球に変化が見られます。琉球のCBが体力の有り余る盛岡のFW陣に対し、かき回されるシーンが多くなり、対応できずになってきました。PKにつながったシーンでも数人が個々のスキルで打開した結果のことかと。いい時間帯に先制点をもぎ取れたのと、琉球の青木が退場したことが時間帯的に重なったので、盛岡は守りに徹します。守りきってアウェイで勝利。