【第29節】 vs ブラウブリッツ秋田

久しぶりのホーム戦ということで、ほぼ固定化された現在のスタメンがどう成熟したのか気になる試合でもありました。スターティングメンバーはいつも通りの4-4-2。身長174cmの河端が秋田の長身FWの対応をするということもあって、不安視していた私ではありますが試合ではどうだったのでしょうね。

試合は秋田のパスサッカーが冴えた試合でもありますが、何だかんだで琉球も前線のプレスや最終ラインでのチェックで決定的なシュートシーンというものは然程多くはありませんでした。それでもやっぱり秋田の選手はパス技術が高いと感じさせられ、琉球がサイドチェンジするのには1度最終ラインへボールを戻す時間があり遅いのに対して、秋田は熊林はもちろんのこと数名の選手が1回のパスでサイドチェンジできる技術があるため展開がスムーズな印象を受けました。当初不安視していた河端も試合全体を通して見れば松田を抑えていたのかも知れないですが、失点シーンでは松田のポストプレーを許してしまったので惜しい感じでしたね。それでも頑張りは伝わってきました。

このフォーメーションで気になるのは右サイドの成熟度が低いことですよね。右SBの一柳はSB経験があるとは言え、クロスなどオーバーラップでの攻撃センスは感じられない選手です。中山も本来はFWの位置ですし、やはりフィジカルに頼る崩し方になっています。そんな右サイドでは我那覇や高橋が開いて貰う動きが多く、それが狙いなのかも知れないですが中の人数差で劣ってしまうので右サイドの選手のみでの崩しが求められるところです。

今日の試合では秋田の低い位置からのパス回しが多いため前からのプレスが目立っており、小寺は上下運動が激しい試合でした。前線からのプレスをしても、最終ライン前のスペースに入れられてしまい全力で下がる羽目に。63分に三浦と交代。棚橋と代わり入った鳥養ですが、相変わらず流れは変わらないですね。伊藤のような積極差が見たいところでした。

琉球に足りないものは多いです。1人の選手がその足りない一欠けらを持っているのですが、その選手が出るとまた足りないものが出てしまう。そういう感じですよね。必要なスキルをいくつも兼ね備えたそういう選手が必要なのではないでしょうか。